[ 冊子制作、展覧会(未定) ]

HAGIRE project

岩崎広大、岩田智哉、西尾佳那、古家那南、森岡早紀

2022年2月予定

ファッションは私たちの暮らしを豊かにする一方、過酷な労働条件や環境破壊など多くの問題を引き起こしている。特に衣服の廃棄問題は深刻であり、毎年ファッション業界から9200万トンの繊維が廃棄されているという。こうした繊維の中には未着用の衣服に加え、生産段階での余剰、すなわち端切れも多く含まれる。私たちはアートという立場から、人々が当事者としてこの問題に向き合うきっかけを作ると同時に、この「ハギレ」に別の価値を見出し新たな利用方法を探る。 具体的な内容としては、廃棄処分される予定のハギレを提供してもらい、それを使用した作品を制作・展示する。またハギレの現場を取材し、ドキュメントとしてまとめ、ファッション業界における廃棄問題への関心を促すとともに、それらのアーカイブを一冊の冊子にまとめて発表することで、端切れの新たな価値をアート作品という媒体を通して考え直す機会を創出する。