[ 展覧会 ]

Mimicry of Hollows 虚擬態

企画・キュレーション: ヴィンセント・ライタス & 黒沢聖覇

2021年6月11日(金) - 7月4日(日)

The 5th Floor 〒110-0008 東京都台東区池之端3丁目3−9花園アレイ 5Google Map

近年、アルゴリズムやAIの急速な発達によって、SNSや市場原理などを通して私たちの社会は認知レベルで急速に変化しながら、利益を無意識のうちに最大化するように操作されています。私たちにとってのブラックボックス、奥が見えない窪み(Hollow)のどこかでうごめくAIのような存在は、しばしば擬人化することで、私たちの行動や社会システムに大きく影響を与えているのです。それにともなって、わたしたちをとりまく自然の地形や風景も、人間の介入によって窪んだり、盛り上がったりと、ますます変容しています。
そして、2020年の始まりとともに生じたコロナ禍が、私たちが認識可能な世界の背後で進行していた事態を決定的に前景化させたことは、もはや言うまでもありません。今日、私たちの生きる世界と「虚 (Hollow)」の世界という「図と地」の関係は、ときに反転し、ときに侵食し合うことで、それぞれの境界を認識することが難しくなっています。
本展はこうした状況のなか、AIのシステムや自然の風景の中にある実体の分からない「虚の領域」に「擬態化」することで、この境界の不明瞭な世界をとらえようとする可能性を考えます。地球規模で様々な「虚の領域」が前景化してきている現代において、私たちはこれを自分たちと切り離すことなく、どのように向き合い、そこからなにを見出せるのか、オランダ人と日本人を含む国際的なアーティストによる実践から紐解いていきます。

出展作家:
アンヌ・ドゥ・ヴリース
タニヤ・エンゲルベルツ
ナイル・ケティング
フローリス・ショーンフェルド
松田将英
ヴィンセント・ライタス & レイ・LC

企画・キュレーション: ヴィンセント・ライタス & 黒沢聖覇

共催:The 5th Floor
助成:駐日オランダ王国大使館、東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト
協力:ディメンコ社、コーンズテクノロジー株式会社、ANOMALY

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