[ コンサート ]
Arts & Women【女性作曲家 x 多次元立体音響装置・編】
jwcm(女性作曲家会議)
本企画は「インビジブルな女性作曲家たち」の「電子音楽」に焦点をあてたコンサートです。国費留学生として初めて海外で研鑽を積んだ幸田延(1870-1946)、パリでメシアンに師事し国際音楽作曲賞の受賞という日本人初の快挙を成し遂げた外山道子(1913-2006)、フルクサスのメンバーとして60年代にNYで前衛芸術活動を行った第一人者の塩見允枝子(1938-)など、日本音楽界の発展において重要な役割を担った人物は少なくありません。しかし教科書などで華々しく扱われる同時代の男性と比して、その知名度は歴然の差といえます。
コンサートでは、新旧東西の女性作曲家がいきいきと紡ぐ電子音楽を、アクースモニウムという特別なサウンドシステムで演奏します。音色や大きさの異なる16個のスピーカーを用いて音響空間を構築する予定です。
【jwcm(Japanese Women Composers Meeting/女性作曲家会議)について】
「現代音楽家と社会」をテーマにしたリサーチコレクティブ。牛島安希子、桑原ゆう、小出稚子、森下周子、樅山智子、山根明季子、渡辺愛、渡辺裕紀子の8名の現代作曲家が参加した2018年8月開催のシンポジウム『中堅女性作曲家サミット (PPP Project主催)』をきっかけに、 2019年6月に正式に発足した。オランダ、インドネシア、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ等国外での在住体験を踏まえ、 「ジェンダー」「フリーランス」「国籍やエスニシティ」「キャリアと結婚」など作曲家を取り巻く環境について調査を重ねる。