[ 映像の公開配信 ]

布をとりまく物語

Shinjuku re "和" style project 実行委員会

2021年7月~

随時更新予定

オンライン

新宿区の神田川・妙正寺川沿いには古くから「染(そめ)」の伝統工芸が栄えてきた。独自の文様を発展させ、卓越した技術、洗練された美を今に伝えている。しかし、近年こうした伝統的な技術やそれに基づく産業は西洋のものに押されているのが現実である。そこで我々は、染の伝統工芸における現代的な価値を再考し、そこから未来につながる新たな「和」の在り方を探求することにした。それが「Shinjuku re”和”style project」であり、本企画はそのプロジェクトの中の一企画である。ここでは「染」の技術、歴史、思想、職人の姿、色、音などの様々な要素を手がかりに映像作品を提示し、価値の再発見とともに後世へのアーカイブを目指す。 美しく染められた反物は着物に仕立てられた後も、染め直され仕立て直され長年愛用される。さらには衣類以外の物に作り直される。そこには日本独自のサステナブルなスタイルが息づいているのである。SDGsを志向するこれからのライフスタイルにおいて、この伝統的な日本文化の中にこそ貴重なヒントがあると考えた。アートをインターフェイスとして、「染」の文化の可能性を再認識し、新たな一歩を探っていきたい。