[ 展覧会、ワークショップ ]

箱庭プロジェクト「だれでもない庭」

コヤマイッセー、坂下 彰、笹野井 もも、中根 唯、橋本 佐枝子、藤中 康輝(Oku Project)、諸岡 亜侑未(50音順)

2020年12月7日(月)~12月20日(日)

12:00~19:00(最終日17時まで)会期中無休

Sheep Studio Google Map

〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目20-9

砂の入った内側が青い木箱の中に、玩具やオブジェを置いて自由に「箱庭」を作ります。これは「箱庭療法」と呼ばれる心理療法の一種です。医療や教育の現場で使われ、制作者の心の状態を俯瞰的に観察し、自己治癒力を高めることができるとされています。通常、これは「治療」として行われ、「アート作品」とは区別して考えられています。しかし、箱庭療法という創造的な治療で起こる心理的な変化は、時として作家が作品を制作する時の状態とよく似ています。表現行為と心理は互いに作用している。おそらくこれは、多くの作家が感じていることでしょう。

だとすれば、「作品制作」と「箱庭療法」の違いは何なのでしょうか。『箱庭プロジェクト』はそうした興味から始まった、美術作家と心理士がともに行っているプロジェクトです。普段の活動では、複数の作家が継続的に箱庭を制作し、普段の作品制作と比較しつつ話し合う場を設けています。

今回の展示では、普段わたしたちが箱庭を作っているアトリエを擬似的に再現してます。アトリエには、作家の作品や描きかけの絵、作品のための資料や画集などが常に散らばっています。作家たちの表現の過程を観察することで、箱庭療法の過程で何が起こっているのかを考える手がかりとなることでしょう。

本展では、プロジェクトの記録や各作家の作品のほか、実際の「箱庭」も用意しています。

誰でも自由に作ることができますので、ぜひ実際に砂に触れて展示に参加してみてください。


■展示作家と臨床心理士によるトークイベント 
ゲスト:湯野 貴子(臨床心理士、日本プレイセラピー協会 理事)
12月13日(日) 17:00~

■箱庭プロジェクト × Oku Project  パフォーマンス
12月19日(土) 13:00~ / 15:00~ / 17:00~

※トークイベントは事前予約制です。
詳細はWebサイトをご覧ください。
箱庭プロジェクト公式サイト