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【臨江閣】RINKO-KAKU “茶室” プロジェクト2020

LINDA CARRARA、FORGÓ ÁRPÁD、KÖRÖSI VIKTÓRIA、宮﨑優花、福田周平

2020年11月12日(木)〜15日(日)

午後12時〜午後4時30分

会期無休/入場無料

関連イベント
■トークショー
2020年11月14日(土)午後1時〜午後3時
要予約/入場無料
【ゲスト】
尾内 勝子(臨江閣観光ボランティア会)
鈴木 信幸(左官職人)
田中 龍也(群馬県立近代美術館学芸員)
宮﨑 優花(総務)
福田 周平(本展覧会企画・キュレーター)

臨江閣・茶室(国指定の重要指定文化財)Google Map

〒371−0026 群馬県前橋市大手町3丁目15番地

典型的な日本の数寄屋造りの臨江閣の茶室を4日間限定で展示会場に変貌させながら、日本と海外の若手の気鋭アーティスト5名による国内でも希少なコンテンポラリーアートの展覧会。会期中には、本格的な“茶会”を催し、参加アーティストや一般鑑賞者、ゲストによるレクチュア、国際交流、セッションやコミュニティー開拓を実践する。

日本文化と欧州文化との融合から、国際的な人間愛と地域や世界規模での新しい文化交流の在り方を提案する、3年間に及ぶ画期的な国際美術交流プロジェクトです。

《作家》
LINDA CARRARA(リンダ カラーラ/イタリア・ローマ)
FORGÓ ÁRPÁD(フォルゴ アーパァード/ハンガリー・ブタペスト)
KÖRÖSIVIKTÓRIA(クゥルシ ヴィクトリア/オーストリア・ザルツブルク)
宮﨑優花(群馬)
福田周平(群馬〜東京)

《企画》
福田周平(群馬〜東京)

《総務》
宮﨑優花(群馬)

《テキストアシスタントキュレーター》
PINTER GABOR(ピンテール ガボール/Pararallel Art Foundation・フリーランスキュレーター ハンガリー・ジェール)

《トークショー》

トークゲスト
尾内 勝子(臨江閣観光ボランティア会)
鈴木 信幸(左官職人)
田中 龍也(群馬県立近代美術館学芸員)

司会進行
宮﨑 優花(総務)
福田 周平(本展覧会企画・キュレーター)

内容

  • 臨江閣【本館】【別館】【茶室】の建築・修復についての重要性とその歴史について
  • 臨江閣【本館】【別館】【茶室】(オルタナティブスペースとして位置付ける)と現代美術の接点と可能性について

*座談会方式による談話会を試みる。
(ざっくばらんなトークと質疑応答による)

後援
群馬県文化推進課
前橋市文化国際課
上毛新聞社


【茶室】とは、日本式の茶道において、茶事の主宰者である亭主が客を招きもてなすこと、亭主の精神の昇華 のためにしつらえられる 宇宙空間 です。

「お茶を飲む」という行為のために建築される大変贅沢な茶室という場は、ただお茶を嗜むことだけに使われてきたのではなく、その茶室の亭主が一服の茶を介してもてなされる客に、自身の美意識を披露しそして心を通わせる場として機能していた日本特有の美祭とも言われています。 また、招かれた客自身もその「お茶」に宿る薬用と美意識を飲み干し体内を浄化させる。そのような状況に内包する人々を促す作用を【茶室の 宇宙感】が持ち合わせているようにも思います。そしてその小宇宙には「お茶を嗜む」ことに必要な精神的機能の全てが揃っているのです。「道具・人・空間」この三つが揃う茶室により生まれる美意識は日本人が潜在的に持っている、まさしく「日常 の中の美」の源流が宿っています。

[Tea room] is a space that can be prepared for the sublimation of the spirit of the lord of the tea ceremony. A very luxurious tea house that is built for the act of drinking tea has not been used only for tasting tea, but is a guest that is served by a teacup of the tea room. It is also said to be a “Japanese-specific beauty festival” that served as a place to show off its own sense of beauty and communicate.

In addition, the invited customers themselves purify their bodies by drinking and drinking the medicinal and aesthetic sensations in the “tea”. I think [teahouse space sense] has the effect of encouraging people in such a situation. And the microcosm has all the mental functions necessary to “taste tea”. The beauty consciousness born by the tea room where all three are “tools, people, and space” has the source of “beauty in everyday life”.

今回、前橋の臨江閣【茶室】は、象徴的で豊かな歴史に満ちた空間とアーティストとの対話を言及することに挑戦します。群馬県の初代知事である楫取素彦(1829-1912)によって建てられた築130年の建物内の空間は、この特別な機会のために作成された新しい作品とインスタレーションと呼応しています。

5人の参加アーティスト、Linda Carrara(IT)、ÁrpádForgó(HU)、Shuhei Fukuda(JP)、ViktóriaKörösi(HU / AT)、およびYuka Miyazaki(JP)は、ミニマリストで繊細なアプローチで伝統的な技法の現代的な解釈を探ります。彼らの焦点は、材料の研究、構造、形態、および次元間のバランスによって表されるリアル/矛盾の既知である感覚と認識されている機能の特徴を作品と空間から現します。

空間に漂う銀箔、大理石の木のブロック、曲形をしたキャンバスオブジェクト、罅の入った絵画がこのユニークなスペースに設置され、さまざまな角度から作品を発見したり、空間を移動したりしながら、瞑想することができます。

ピンテール ガボール
(Pararallel Art Foundation・テキスト アシスタントキュレーター)

This time, Rinko-kaku Tea House in Maebashi challenges the artists to get in dialogue with a space full of symbols, references and rich history. A house within a 130-year-old building complex, built by the first governor of Gunma, Motohiko Katori (1829-1912) hosts mostly new artworks and installations created for this special occasion.

The five participating artists, Linda Carrara (IT), Árpád Forgó (HU), Shuhei Fukuda (JP), Viktória Körösi (HU/AT) and Yuka Miyazaki (JP), explore contemporary interpretations of traditional techniques with a minimalist and delicate approach. Their focus is on the investigation of materials, the contradiction of their real/known and perceived features that appear in the works represented by structures, forms and the balance between dimensions.

Floating silver foliage, marble wood blocks, shaped canvas objects and the crazed paintings installed in this unique space motivate the viewer to discover the works from different angles, to move in the space, but at the same time to hold and meditate.

 PINTER GABOR
(Pararallel Art Foundation/Assistant curator, text)

世界的に感染拡大している「新型コロナウイルス(COVID-19)」の収束を願い、ひとの“チャリティープロジェクト”として、展覧会カタログ及び各作家の限定作品が入ったマルティプル集とカタログを販売、および予約・購入の受付をしております。この「臨江閣【茶室】プロジェクト」のカタログ・マルティプル集で得られた義捐金は「 新型コロナウイルス(COVID-19)」で世帯主を亡くした日本の子どもたちの奨学金として寄付されます。緊急事態に見舞われた稀有な社会情勢の中で、美術の機能と役割を再考し、微力ながら支援の一助になればと思います。ぜひこの機会にご協力賜りますようお願い申し上げます。